続・世に棲む日々。

ロングツーリングとトライアルと。

2016GW 東北北陸ツーリング 北上編 1

2016.04.28 Thursday
月末に当たるこの日は事務処理を済ませてうきうきしながら旅の最終確認。
しかし天候は生憎の雨。それでも旅のはじまりは気持ちが高まって心が急くものである。
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雨天を見上げながら「こんな荒天でも行くの?」という子供の言葉などライダーにとっては最高の誉め言葉でしかない。「何か問題でも?」
午後3時。ZX14Rにトップケースとシートバッグを搭載して出発。
いよいよロングツーリングの始まりだ。

まずは順調に小田厚~東名へ。普通なら圏央道経由で北上となるのだが、この日めざすのは常磐道なので未開通の圏央道ルートが使えない。
首都高3号からサウナループを経由するともう蒸し暑くて息苦しい。
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ようやく抜けた加平PAで一息ついて今夜はただ中継地点のいわき市の宿を目指す。
いわきへ来たのは震災前だからもう6年にはなるだろうか。
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暗い高速を順調に慎重に、それでも宿に到着したのは午後8時過ぎ。
やはり夜走るのは、しかも雨天という悪条件下は神経を使うので疲れる。まぁ以降の日程を考慮すれば雨だろうが夜だろうが中継地点までどうしても来ておきたかったので文句はないのだが。
この晩は朝夕食なしの素泊まりだけなので軽く大浴場に浸かった後、部屋でインスタントラーメンをクッカーで作って夕飯代わりにしてすぐ就寝。


2016.04.29 Friday
いよいよここからが本格的なツーリングの開始。
この日は朝から綺麗な青空が一面に広がっていて気持ちを更に盛り上げてくれる。
朝食はコンビニで買っておいたパンと今回搭載してきたバーナーでコーヒーをいれながら、テーブルの上にツーリングマップルを広げながら今日のルートの確認しながらとなった。
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この日はいわきから、去年まで原発の影響で通行止めだった常磐道をどうしてもバイクで走り抜け、数年前に行った被災地の復興をこの眼で見たいと思っていたのだ。
常磐道はようやく通行可能とはいえ、バイクは途中停車禁止。未だ影響があるのだ。
途中途中で放射能数値が電光掲示板に表示されているのだが、浪江付近の一番高い数値で4マイクロシーベルトを示していた。

この青い空の下、周囲は手付かずの廃屋と化した町並が原発の悲惨さを物語っていた。
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山積みの汚染土壌は放置されたまま。
広島はどうしてすぐに復興でき福島はどうして未だに人が住めないのか。
一撃の強力な放射能を撒き散らす爆弾と延々と放射能を出し続ける原発。そんな事を以前知識として知ったがどちらも悲惨なものでしかない。
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これはまさか原発ではないだろうが、停車禁止区域内だったので走行中一瞬ドキッとしてしまった。

この日眼にするものは到底楽しめるものではないとわかっていながらも、やはり物見遊山と勘違いされようともこの眼でしっかりと見ておきたい、見ないとわからないものだと改めて思っていた。
常磐道は相互通行区間も多く、私が通った数日後に事故が起きたとニュースで知ったが、この大動脈は早く2斜線化して貰いたいものだ。
常磐道を順調に名取を抜け、更に仙台を越えて松島湾に立ち寄ろうかとも考えたが、最近松島は2回も来ていたのでパスしてここで高速を降りて未だ行ったことのない女川方面へ。
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ここら辺は天候が晴れたり曇ったりが交互に続いてきて、どうせ走るならやっぱり晴れてる方が気持ちいいものだと改めて思いながら更に進む。
R398を海岸沿いに走って南三陸町へ出ようと快走するものの、震災の影響かどうかわからないが海岸沿いの北上川の大きな橋が工事中の為大きく迂回。
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R45の山側から南三陸へ入る事に成功。
震災直後の翌年この地に来たことは鮮明に覚えている。
あの時、手付かずの被災現場を目の当たりにした衝撃は忘れる事ができない。
バイクで走りながらもただただ涙しか出てこなかったのだ。
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3階まで完全に壊滅している状況から、津波の高さを物語っている。

あの震災から5年。
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道路は当時とはすっかり変わってしまっていて、google mapですら道がインプットされていない状態。
南三陸町旧防災対策庁舎に献花しようと思ってもすんなりとは辿り着けない程だった。
しかし道の整備はされてはいても、やはり海岸沿いは何一つ復興していなかった。
あの日見た旧防災対策庁舎は変わらずポツンと当時の状態を残しているが、まだ何も戻ってきてはいない現実を見た。
その後南三陸さんさん商店街へ向かい弁慶鮨さんでキラキラうに丼を頂く事に。お店も活気があってとても美味しく少し安心した。
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ここはTVでも紹介されているせいか、賑わいはあった。
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更に海岸線を北上して陸前高田の奇跡の一本松へ。
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津波に襲われたユースホステルがとても痛々しくただ一本残った松に希望の光を見出したくなる思いとなった。
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みんなの想いが込められていた。

そして走っているとよく目に付いたのがこれ。
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かなりの高さまで津波が到達していた事がよくわかる。
次、万一の事があった場合何はなくともせめてここまでは来るべきという目印にはなるだろう。

さてこの日の宿は岩手県遠野市。
海岸線から今度は山間に入りひたすら北上。

遠野は電車や車では幾たびも訪れた事があったが今回初めてかっぱ淵へ訪れてみることに。
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それなりに観光客は来ているものの、河童が住んでいるわけでもないので見所がぼんやりしてしまっている感が。
まぁ 河童が住んでいてもおかしくない雰囲気ではあるのだが、川に釣竿の先にきゅうりを垂らしているのがシュールだった。
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民話の里 遠野。 何年ぶりだろう。もうかれこれ十数年は経っているがそれほど変わった感じはしなかった。
強いていえばコンビニやらが多くなったことだろうか。昔は夜になるとお店が全部閉まってしまい、食料難民に陥った事もあった。

この日は朝夕食付き。
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懐かしい街並を散歩したりしながら疲れを癒すことにした。
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夕食も地酒のどぶろくを頂いたが米麹がもろに残っていてちょっと喉が乾く程だった。

2016.04.30 Saturday
早めの朝食は囲炉裏で煮込んだお味噌汁を頂いて6:30には宿を出発。
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ぜいたくな朝食な割にリーズナブルだ。
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この日は今回のツーリングで最も北上する予定となっていて、しかも三陸海岸を可能な限り堪能できるルートをチョイス。
しかしまだ東北は寒い。峠などに入ると雪は残っているし気温も0℃近くだった。
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ここでグリップヒーターの恩恵を受けることに。
東北はヘタをすると真夏の中の雨でもグリップヒーターが活躍する場合すらあるので、とても役に立つことは知っていた。
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海岸側へ出ると山田町や大槌の町と海が見えてきたのだが、道路の脇に平屋の仮設住宅がたくさん見えてきた。
そして三陸海岸を走れば走るほど、悉く町が津波に飲まれてしまっていて、見るも無残な姿しかないのがはっきりとわかる。
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結構な山間に仮設住宅を設置したのも教訓なのだろう。相当な山中に多く設置されていた。
津波に飲み込まれた小さな町も大きな市も、海岸沿いの町で無事だった場所は皆無で、どこも工事車両が出入りして土の運搬をしていた。
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山田町からは途中国道から外れて更に海岸線へ出て走る事に。
ここはツーリングマップルで「日常とは思えない」と書いてあったので寄ってみようと思ったのだが、とんでもない道だった。どうゆう意味で「日常とは思えない」のだろう。
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アップダウンの激しく狭路は14Rには不向きとしかいいようがなく、ただ手首が痛くなっただけだった。
しかし結局は帰宅後知ることになるのだが、ここがどうやら日本最東端のトドゥ崎だったようだ。
よくライダーは端っこが大好きだと聞くが、まぁ私も嫌いではないのだが実は本州最北端も最西端も最南端も全てかすめてスルーしてきている人間なので特に執着はなかったので問題はないのだが、中には端制覇証明書を入手する人もいるようだが、だいたいそこら辺まで行けたというだけでも楽しいものだ。
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途中、浄土ヶ浜に立ち寄るものの今日は風が強くて船が出ていないと悔しがる観光客がたくさんいた。
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無論先を進まなければならない身としては船が出ていようがいまいが構わないのだがしかし、この海岸線。GWだというのにこれほどライダーに出逢わない道も少ないものだと感じた。
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道の駅でもわずかに停まっているだけだし、すれ違うライダーも本当に少ない。
これほど気持ちのいい海岸線だというのに。そもそもチョイスされ難いルートなのかもしれない。などと考えながら走っているとようやく久慈に到着。
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ここはNHKの連続ドラマで舞台となった場所なので大勢の観光客がいるかと思いきや、案外少なかった。
どこもそうなのだが時間軸が離れれば離れる程やはり客足は次第に減ってくるものなのだろう。
今時「じぇじぇじぇ」などとギャグを言う者もわずかでしかないだろう。
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昼食を少し過ぎたので久慈駅でまたもや名物「うに弁当」を食べようと思ったのだがこれは売り切れ。
仕方なく駅前で売っていたうに焼きとイカ焼きを目の前のベンチで食べて移動。
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のんびりしていてホッとする。
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これ。どうなんだろう。 焼いてあるからウニが壁にへばりついていてきちんと食べられなかった。

ここからは岩手県を内陸に入っていく。
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R395を西に進んで八戸自動車道へ合流。
天気も良いしこれは絶景が見られるかもしれない、と期待していったのは八幡平アスピーテライン。
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見事な岩手山。 写真ではどうしてこうも伝わらないのだろう。と思う程の絶景。

さてアスピーテラインであるが。
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まだこの時期積雪による通行止めだったのだ。
雪の回廊を走ろうと思うライダーが次から次へとやってきてはがっかりして戻っていく。
やはりGWとはいえ東北を走るには事前調査が必要のようだ。
仕方ない。残念だがここは観念して今日の宿まで進むことに。

今日は岩手県の県境を回るように北上して南下して、宮城東鳴子温泉まで戻ってきた。
ここは湯治宿が多くつまりは飯は勝手に作って食べてくれ、という安宿が多いのだ。
温泉好きには飯など腹に溜めてしまえばいいだけなので、近くのコンビニで一人宴会やる覚悟の買い込みで酒やらラーメンやらをどっさり入手。
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酔っちゃぁ温泉、一眠りしちゃぁ温泉、を繰り返してこの日は終了。
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黒湯で微炭酸。 個人的に油臭のお湯が好きなようだ。この個性的なお湯は本当に飽きないいいお湯だった。
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この日で東北巡りは終了。翌日からは北陸方面へ移動。
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